2019.04.15
一丸ファルコス、化粧品原料の新工場を増設
一丸ファルコス株式会社は、 本社北側にヘアケア向け原料・加水分解ケラチン「プロティキュート」の製造ライン移設を含んだ化粧品原料の新工場「真正工場N4棟」を増設、2019年4月15日より本格稼働を開始しました。
「真正工場N4棟」は、糸貫工場よりヘアケア向け原料・加水分解ケラチン「プロティキュート」や「カシミヤコート」などの製造ラインを移設。化粧品原料の受注増加に対応し、旧工場に比べ生産能力を30%増強しました。建屋/機械装置関係を含め約20億円を投資し、3000Lタンクやマルチプラント、クリールームなどを備えることにより、多様な品目の製造が可能となっています。
弊社では、2014年から本社北隣に化粧品原料の製造工場N1棟、原材料専用倉庫N2棟、製品倉庫N3棟を増設し、生産体制を強化してきました。新工場のN4棟は、この中でも最大の施設となります。
○真正工場N4棟概要
名称
真正工場 N4棟
使途
化粧品原料の製造
構造
鉄骨造2階建
面積
1階:2,070.36m2 2階:1,714.77m2 合計:3,785.13m2
特色
・生産性と衛生環境を強く意識した設計となっております。
・「加水分解ケラチン」の製造のため、クローズラインでのプラントを備えています。
・「加水分解ケラチン」製造ラインは、見学者専用通路より全ての製造工程を間近にご覧になることが可能となっています。
・新設の3000Lタンク及び第1種圧力容器設置のマルチプラントを設計しました。また併せて、クリーンルームを3部屋備えたことで、多様な品目の製造が可能となっています。
○プロティキュートファミリーについて
加水分解ケラチンはヘアケア原料として主に利用されており、毛髪の表面を保護して髪にハリやコシを与える作用が期待されます。ケラチンポリペプチド(PPT)は一般的に高分子のものは皮膜性に優れ、ハイダメージ毛ケアに適しており、低分子のものは浸透性に優れ、扱いやすいという特徴を持っています。
「プロティキュート」は羊毛由来の高分子ケラチンPPTで、髪の強さ(コシ)を担う結晶性ケラチン由来のアルファシリーズ2種類、髪の柔軟性やしなやかさを担う非結晶性ケラチン由来のガンマシリーズ3種をラインナップしておりプロユース製品として展開しています。「カシミヤコート」はカシミヤ由来の中分子ケラチンPPTで日常ダメージ向け原料となっています。
弊社では「プロティキュート」と「カシミヤコート」を『プロティキュートファミリー』と位置づけ、加水分解ケラチンを筆頭にヘアケア原料の開発・製造により一層注力していきます。
以上
お問合せ先
一丸ファルコス株式会社 開発部
岐阜県本巣市浅木318番地1
TEL:058-320-1030
FAX:058-320-1041
担当:伴野、那波(絹)