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2017.08.10

イベント

「白斑の病因論と最新知見」

平成29年8月4日(金曜日)
大阪大学大学院医学研究科皮膚科
片山 一郎 先生
タイトル 「白斑の病因論と最新知見」

白斑の研究において、世界トップレベルの皮膚科学研究者である片山教授に御講演いただきました。

=要旨=
尋常性白斑は2011年度の国際色素細胞学会で全身性の汎発型を単に白斑とし、CD8細胞、CXCL9/10などが関与する自己免疫的な病因論が主流になりつつある。

IL17A (Th17, ILC3)陽性細胞、さらに肥満細胞や樹状細胞が白斑の病態形成に関与している新たな可能性を見いだした。Spritzのグループは自己免疫疾患を合併するタイプでNLRP1と呼ばれる自然免疫に関わる遺伝子の変異が高率に証明され、微生物由来因子により白斑発症の引き金が引かれる可能性を報告し、現在、ILC3との関連性が注目されている。

またE-cadherinのメラノサイト、ケラチノサイトでの発現異常による両細胞の接着低下によるメラノサイトの消失が報告され、新たな病因論に基づいた治療がダイナミックに展開されつつある。

ロドデノール白斑の解析モデルの結果から、白斑においてもオートファジーの異常などの関与を考え、その解析と治療への応用研究を進めている。創薬に向け、最近の知見を纏める。

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