2017.05.02
「分子シャペロン(ヒートショックプロテイン HSP)に関する研究について」
平成29年5月2日(火曜日)
秋田大学大学院理工学研究科
伊藤 英晃 先生
タイトル 「分子シャペロン(ヒートショックプロテイン HSP)に関する研究について」
ヒートショックプロテイン(HSP)研究において、世界のトップレベルの研究者である伊藤教授に御講演いただきました。熱ショックタンパク質(HSP: Heat Shock Protein)は熱で変性したタンパク質を元の形に戻すために働く機能性のタンパク質として発見されました。 近年、HSPは加齢などで減少することやタンパク質の輸送や代謝にも関わっていることが報告されてきています。皮膚科学においては、加齢やストレスにより変性したコラーゲンの修復にもHSPが関わっていることが分かってきており、HSPによるタンパク質の修復機構について深い理解が必要となっています。本講演では、HSPの構造や機能について、また、納豆などの食品由来の微生物によりHSPの発現が誘導できることなど、最新の知見をご発表いただきました。