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2006.10.23

研究開発・学術発表

「第24回 IFSCC大阪大会」にて研究発表。ソウズクエキスのメラニン生成抑制ほか

一丸ファルコス株式会社(本社/岐阜県本巣市 代表取締役/安藤芳彦)は、平成18年10月16日~19日の4日間、大阪国際会議場にて開催された「第24回 IFSCC大阪大会」において、下記5題の研究成果を発表いたしました。

符号 (1) Inhibition of melanogenesis by the extract of Alpina katsumadai through the activation of mTOR/S6K1 signaling
ソウズクから抽出した「ソウズクエキス」が、色素細胞のメラニン合成をOFFにするシグナル(mTOR/S6K1シグナル)を活性化することによりメラニンの生成を抑えることを明らかにした。

符号 (2) Possible Involvement of Mast Cell Tryptase in Extra Cellular Matrix Damage:Implications on Anti aging skin Care
肥満細胞から放出されるタンパク分解酵素であるトリプターゼが光老化皮膚において基底膜、真皮コラーゲンの損傷に関与していることを明らかにした。さらに、ヒメフウロから抽出した「ヒメフウロエキス」に強いトリプターゼ阻害活性を見出し、ヒトモニター試験においてしわの改善作用が認められた。

符号 (3) NF-κB inhibitor Cynara scolymus L. (artichoke) extract prevents skin aging 
アーティチョーク抽出液はNF-κBの活性を抑制することで、表皮角化細胞の角化異常による表皮の肥厚、メラノサイトの増殖による色素沈着、コラーゲンの分解による肌弾力の低下などを防ぎ、肌の光老化を予防する。また、近年、注目されている毛穴の目立ちの改善にも寄与していることが明らかとなった。

符号 (4) Rice Based Ceramide Promote Stronger Barrier Function:An Improvement of Ceramide Ratio in Stratum Corneum of the Skin
健康食品原料である米由来植物セラミドの経口摂取が角質層の他の脂質量に影響せず、ヒト角質層のセラミドだけを増加させることで、肌のバリア機能を改善し、肌の保湿性を改善することを確認した。

符号 (5) Improved screening system for the Maillard reaction inhibitor and rediscovery of Plantagoside
メイラード反応は、老化を引き起こす要因のひとつである。このメイラード反応の阻害物質を探索するために試験法の改良を行った。約250種類の植物エキスを探索した結果、フラボノイドの1種であるプランタゴサイドに強い阻害効果を見つけ出した。

(注) 1.国際化粧品技術者会連盟(IFSCC:International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)は、化粧品研究者、技術者、関係者から構成される関連領域では世界最大の学術団体であり、化粧品科学・技術の向上 と国際的に会員相互の情報交換を図りながら、世界レベルで心身の美と健康を通じて社会に貢献することを目的とする組織です。

(注) 2.各演題の発表者名は以下の通りです。
 符号 (1) - ○伊藤賢一、小島弘之、大口健司*1、野澤義則*1
 符号 (2) - ○アルナシリ イダマルゴダ、伊藤賢一、田中清隆、伴野規博、坪井孝幸、小島弘之
 符号 (3) - ○田中清隆、伊藤賢一、アルナシリ イダマルゴダ、小島弘之
 符号 (4) - ○坪井誠、津田友香、高橋達治、アルナシリ イダマルゴダ
 符号 (5) - ○松浦信康*2、大原光晴、小島弘之
 (*1 岐阜県国際バイオ研究所、*2 岡山理科大学理学部、ほかは弊社研究員)

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