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2025.02.19

研究開発・学術発表

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英科学誌“Scientific Reports”にカワラヨモギ花エキスに関する論文が掲載されました

英科学誌“Scientific Reports”に弊社研究員が執筆したカワラヨモギ花エキス(ヒアルガード)に関する論文が掲載されました。

 

発表のポイント 

  • 肌の真皮におけるヒアルロン酸の分解に関与するメカニズムとして近年新たに見出されたHYBIDがあります。一丸ファルコスはHYBIDの発現を抑制する天然由来の化粧品原料としてカワラヨモギ花エキスを見出し、製品名ヒアルガードとして開発し、2023年5月より販売しています。 

  • カワラヨモギ花エキスの中HYBIDの発現を抑制している化学成分の探索を試みた結果、Kawarayomogin IとKawarayomogin IIと名付けられた新規化合物見出しました。 

  • 詳細な検討の結果、Kawarayomogin IとKawarayomogin II を含むカワラヨモギ花エキス は直接HYBIDの発現を抑制しているのではなく、マイクロRNAであるmiR-486-5pの発現を上昇させることで、エピジェネティックに HYBID の発現に影響を与えていることが分かりました 

 

発表内容 

一丸ファルコス株式会社のカザール・ボロン・ビスワス (チーフ) と坂元孝太郎 (フロンティア共創ラボ室長) らの研究グループは、ヒアルロン酸を分解から守るカワラヨモギ花エキスからKawarayomogin IとKawarayomogin IIと名付けられた新規化合物を同定しました。ヒアルロン酸は保湿効果だけでなく、細胞外マトリックスにおいて最も重要な成分の1つであり、肌のシワやたるみの形成にも関与しています。近年、ヒアルロン酸の分解には、従来のヒアルロニダーゼだけでなく、HYBID(HYaluronan-Binding protein Involved in hyaluronan Depolymerization)、別名KIAA1199と呼ばれるタンパク質が関与することが報告されています。このため、HYBID の機能を抑制することは、ヒアルロン酸を分解から守り、化粧品等に応用した場合は、健やかな肌を守ることに繋がると期待されます。しかしながら、市場には HYBID の機能制御が期待される化粧品原料は存在していませんでした。今回、ヒアルロン酸を分解から保護する天然由来成分として、カワラヨモギ(Artemisia Capillaris)花エキスを見出し、in vitro でのHYBID発現抑制作用やヒアルロン酸保護作用を確認すると共に、活性成分の同定にも成功しました。見出された活性成分は、これまで知られていなかった新規化合物であり、起源植物のカワラヨモギにちなんで、Kawarayomogin IとKawarayomogin IIと名付けました。Kawarayomogin IとKawarayomogin II を含むカワラヨモギ花エキス の活性メカニズムを更に解析した結果、直接HYBIDの発現を抑制しているのではなく、マイクロRNAであるmiR-486-5pの発現を上昇させることで、エピジェネティックにHYBID の発現に影響を与えていることが分かりました。化粧品原料としてのカワラヨモギ花エキスには、肌におけるヒアルロン酸を守ることで、肌たるみ予防・改善効果をもつ美容関連製品の開発に貢献できると期待されます。 

 

 

論文情報 

Artemisia capillaris with two novel active compounds, Kawarayomogin I and II, inhibits HYBID (KIAA1199) expression as well as hyaluronic acid degradation 

2つの新規活性成分カワラヨモギンI, IIを含むカワラヨモギはHYBID (KIAA1199)の発現およびヒアルロン酸分解を阻害する

 

詳しくは、「Scientific Reports 15(2025), 2042」をご覧ください。 


【関連リンク】 Scientific Reports 15(2025), 2042

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