2010.07.01
「第66回 SCCJ研究討論会」にて研究発表。海苔より得られたポルフィランとその化粧品原料への応用
一丸ファルコス株式会社(本社/岐阜県本巣市)は、平成22年6月30日、大阪国際交流センターにて開催された「第66回SCCJ研究討論会」において、下記の研究成果を発表致しました。
記
題名(研究テーマ)
「海苔より得られたポルフィランとその化粧品原料への応用」
発表要旨
潮間帯の最上部といった過酷な環境に生育する海藻「海苔(ノリ)」。このノリの約30%を占める成分が、吸保水力と柔軟性に富んだ多糖体『ポルフィラン』です。
本研究では、ポルフィランの吸保水性の他、膜強度など膜特性の評価を行いました。その結果、ポルフィラン薄膜の膜強度はヒアルロン酸と同程度、さらにポルフィランとヒアルロン酸を組み合わせると一層強度を増すという相乗効果が認められました。
また、原子間力顕微鏡(AFM)にてポルフィランを被膜したダメージ毛の微細な三次元形状を観察したところ、細部においても非常に滑らかな毛髪に修復されていることが確認されました。
さらにポルフィラン溶液には損傷毛のダメージ補修だけではなく、毛髪の広がりを抑えるといった整髪性向上効果も確認できました。