2018.01.12
「糖鎖とレクチン」
平成30年1月12日(金曜日)
国立研究開発法人産業技術総合研究所
生命工学領域 イノベーションコーディネータ
新間 陽一 先生
タイトル 「糖鎖とレクチン」
=講演要旨=
糖鎖は、タンパク質や脂質などに結合した複合糖質として、その多くが細胞表面や分泌タンパク質等として存在しています。糖鎖構造は、核酸やタンパク質よりも遥かに構造多様性が多く、生物種、個体、臓器、組織、疾患などを鋭敏に反映するため、優れたバイオマーカーになります。一方でその機能は未知な部分が多く残っています。糖鎖構造を認識して、様々な生命現象にかかわる分子の総称として、レクチンがあります。産総研はレクチンを応用した糖鎖構造プロファイリング技術を開発、駆使して、様々な生命現象の解明と利用技術の開発を行っています。糖鎖とレクチンの概要の説明、レクチンを用いた腫瘍マーカーやバイオ医薬品開発などについて紹介します。